水書用筆等を活用した指導法
指導者研修会
【開催日】 2019年6月16日(日)13:30 〜 16:00
【会 場】 国立新美術館3階 講堂
【主 催】 書写・書道教育推進協議会
書象会
次第
1 開会行事
・挨拶 書象会理事長 市澤 静山 先生
・研修に先立って 書象会会長 田中 節山 先生
・研修の概要説明 荻田 光山 先生
2 実技研修
【水書用筆等を活用した指導法 指導者研修会の進行について】
本研修会は、書写書道教育研究団体、書写書道教育及び書道に関する学術団体、そして書道界にもまたがる、計6団体が中心となって組織された「書写・書道教育推進協議会」が主催し、文部科学省による後援を受けた公式な研修会です。
文部科学省後援による「水(すい)書(しよ)用筆等を活用した書写の指導法の指導者研修会」として、今後5年間、日本全国で開催を予定しており、今年度が2年目となります。
また、本会場での本日の研修会は、書写・書道推進協議会の開催承認を得ての実施となっております。
研修会開催の趣旨・目的は、この度の学習指導要領の改訂で新たに加えられた、小学校第1学年・第2学年における「水(すい)書(しよ)用筆等を使用した運筆指導」について、実際にご指導に当たられる先生方に、水(すい)書(しよ)指導の目的と指導内容を十分にご理解いただくとともに、水(すい)書(しよ)用筆を使った実技を体験していただくことで、指導上のポイントや学習の効果を児童の視点から実感していただくことをねらいとしています。
研修の前半は、理論的な内容として、学習指導要領解説における記述の説明の他、今日(こんにち)の教育課程や書写教育のあり方、書写の基本的な指導過程、水(すい)書(しよ)用筆を導入した指導過程、また、水(すい)書(しよ)指導の目的と意味、水(すい)書(しよ)指導における用具などについて、映像で解説していきます。
研修の後半は、実際に水(すい)書(しよ)用筆を用いて実技を体験していただきます。
用具の準備から学習指導の方法まで、すべて映像に沿って進めてまいります。
研修に臨んでいただくにあたって、特に重要な視点としては、
「水(みず)書(しよ)用筆を使った指導は硬筆での運筆に生かすための指導の工夫であって、毛筆の技能の習得・習熟を図ることを目的とした指導ではない」ということ。また、
「先生方には水(すい)書(しよ)用筆を使った実技を体験していただきますが、研修中は常に児童の視点で臨んでいただきたい」ということです。
毛筆の技能に慣れた先生でも、「硬筆のための水(すい)書(しよ)」ということを念頭に置き、常に「鉛筆と同じ持ち方と動き」で、最後まで実技を行ってください。
研修が進み、用具の扱いに慣れてくると、徐々に低学年の視点を離れ、大人の感覚でスラスラと書いてしまいがちですが、「低学年の児童が鉛筆で書く際の持ち方と動き」を常に意識してください。
まずは、先生方が研修を通じて楽しく学んでいただくことが大切です。
その楽しさや、実技を体験する中での気づきを、水(すい)書(しよ)指導の目的と照らして、児童への指導に生かしていただけることを願っております。
3 閉会行事
・質疑応答 荻田 光山 先生
・会長 講話 書象会会長 田中 節山 先生
・アンケートの配布・依頼
2019年度(令和元年度)書象会支部長講習会