成田山書道美術館 「大きな字」展   田中節山会長「隆熾」出陳
 
 
 白川静氏の『字統』によれば「大」の字は人の正面形にかたどるものとされています。さらに字の成り立ちを解説した最古の字典『説文解字』では天・地・人はともに「大」であり、人の形を表すものだと説いています。
 
「大」という字が特別な存在であることを指し示す好例ではないでしょうか。
 私たちは古から大きなものに憧れや畏敬の念を抱いてきました。
 
 大壁面に刻された摩崖碑や建造物に掲げられた扁額の大きな字に魅了された経験は、多くの方がお持ちのことだと思います。字はもとより、作品が存在する空間や背景に書の奥行きを感じさせる魅力があるのでしょう。
 
 かつて手紙や床の間の掛け軸として親しむことが多かった書は、現代の様式の変化により大きな展覧会場で鑑賞することが多くなりました。大きな字への希求は以前より強いものになってきているといえるのではないでしょうか。
 
 本展では、古今の「大きな字」の優品を一堂に展覧します。当館の大きな展示場で「大きな字」の優品を存分にお楽しみください。
 
 
 
成田山書道美術館「大きな字」展 公式ホームページ
→     成田山書道美術館「大きな字」展
 
 
 
・会期     令和5年7月1日(土)-8月20日(日)
・開館時間     9時-16時(最終入館は15時30分)
・休館日    月曜日(休日の場合は翌平日)
 
・主催・会場  成田山書道美術館
 〒286-0023 千葉県成田市成田640 成田山公園内
 ℡:0476-24-0774
 
・出品作品    約50点
 
・入場料      大人500(350)円 高・大学生300(200)円 中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
 
 

 
 
【主な出品作品】
伝聖武天皇   大聖武 賢愚経巻第三断簡
貫名菘翁    眠雲臥石
手島右卿    天心
千代倉桜舟   春殖
古谷蒼韻    盤礴
田中節山    隆熾
 
田中節山先生 「隆熾」
故安倍総理、菅総理在任中の約7年間、首相官邸に掲額。
その後成田山書道美術館に収納。
 「隆熾」
  読み りゅうし
  意味 燃えて輝く
 
田中節山会長の「隆熾」は1階右側に展示されております。